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2017.05.24 鶏冠山々行  back
↓画像をクリックすると拡大写真が見れます。    [本日の写真(75枚)]

01   02   03   04   05
西沢渓谷無料駐車場
05:05
ネトリ広場
05:25
西沢山荘(廃業)
05:34
二股吊橋
05:38
二股吊橋から鶏冠山
05:42
 西沢渓谷の無料駐車場(左端の写真)を5時に出発して二股吊橋(4番目の写真)まで平坦な林道歩きで大よそ40分で到着しました。
この間、ネトリ広場(2番目の写真)や廃業した西沢山荘(3番目の写真)を経由します。西沢山荘の横手には甲武信ヶ岳への近丸新道登山口、そしてヌク沢橋を渡ると徳ちゃん新道登山口があり、すぐさま二股吊橋となりました。
 二股吊橋から見る鶏冠山(右端の写真)は東沢の河床を前景として綺麗な山容が眺められました。また今日歩くところが一望できます。 


01   02   03   04   05
鶏冠山アップ
05:39
鶏冠山入口
05:44
東沢右岸河床
05:48
東沢渡渉
05:56
鶏冠谷出合
05:59
 鶏冠山をアップ(左端の写真)で撮ってみました。これから歩く大よその場所を写真の中に表示してみました。 [Wikipedia]で云う第一岩峰(1,986m)は写真の第二岩峰に相当します。また第二岩峰(2,115m)及び第三岩峰(2,177m)は尾根の陰あるいはもっと右側なので写っていません。
 二股吊橋を渡ると直ぐ直進すれば西沢渓谷、右折すれば鶏冠山入口(2番目の写真)になりました。
 右折して東沢の右岸河床に降りて河原(3番目の写真)の中を歩きました。
ガイドさんによると以前は右岸の崖上を歩いたそうです。近年、川の流れが変わり河床を歩けるようになったのだそうです。岸壁を良く見ると所々に石垣が積まれていました。崖の上から鶏冠谷出合に向かう登山道だそうです。20mはあろうか?絶壁のような所を降りてきていたわけです。
河原を500〜600m歩いて行くと東沢の渡渉箇所です。渡渉する積りでウオーターシューズを持ってきたけれど使う必要はありません。立派な丸太橋(4番目の写真)が掛っていました。足も濡らさず安全に渡れて大助かりです。担当して下さった皆さん有難うございます。
 丸太橋を渡ると鶏冠谷出合(右端の写真)です。駐車場からここまで丁度1時間です。順調な滑りだしです。此処で暫しの小休止をとりました。


01   02   03   04   05
鶏冠山登山口
06:07
小尾根に出る
06:51
咲き誇るヤマツツジ1
06:57
咲き誇るヤマツツジ2
07:04
淡色綺麗シャクナゲ1
07:08
 鶏冠谷の右岸河床を50〜60m遡ると鶏冠山への登山口が左側(左端の写真)に現れました。
道標に従って左側に登り上げ、鶏冠谷側の山腹を暫く登って行くと小尾根(2番目の写真)になりました。
 この後、尾根歩きが大よそ1時間ほど続きました。この間、ヤマツツジやシャクナゲの美しい花(2〜5番目の写真)を眺めることが出来ました。


01   02   03   04   05
淡色綺麗シャクナゲ2
07:15
尾根に出会う
07:36
ハーネス装着準備万端
07:53
厳しい急登1
08:01
厳しい急登2
08:02
 淡いピンク色のシャクナゲ(1番目の写真)を眺めながら登っていくと、尾根が右側に略直角に曲がっている処(2番目の写真)に出てきました。
 尾根道が暫く続いた後、各自に貸与されたハーネスをガイドさんの指示により装着しました。ガイドさんも同様にハーネスを装着しロープを準備して全員が万端の体制(3番目の写真)に備えました。
 この後、登りは5分ほどの厳しい急登(4〜5番目の写真)が続きました。


01   02   03   04   05
トラバース開始
08:05
富士は雲の中
08:05
ロープセット
08:09
ロープ活用登攀
08:13
チンネのコル見える
08:27
 右側山腹が岩壁となっていて此の岸壁の下をチンネのコルまでトラバースする所(左端の写真)に出てきました。いよいよトラバースの開始です。
 すると左前方が開けた処に出て黒金山とその尾根(2番目の写真)が見えています。本来なら左端のピーク上に富士山が見える筈ですが今日は雲で見えません。残念でした。
 此の展望のよい所を過ぎて急登が出てきたところでガイドさんが動きました。急登をガイドさん先に登って程良き所からロープをタラシ(3番目の写真)て我々が使えるよう準備してくれました。我々は此のロープと装着のハーネスを金輪(カラビナ?)で接続して急登を次々と登りました(4番目の写真)。ガイドさんはロープを上の方で適度にたくり上げて我々の急登を楽にし且つ滑落防止策をとってくれたのです。以降、登りにあっては随所でこのロープワークをして下さいました。
 そうこうしているうちに段々チンネのコルに近付き、チンネのコルが見えるところ(右端の写真)まで来ました。


01   02   03   04   05
ザラ場横断
08:30
チンネのコル近付く
08:38
チンネのコル全景
08:39
チンネのコル到着
08:39
クモイコザクラ咲く1
08:51
 ザラ場に出てきました。ここを横断(左端の写真)していきます。
チンネのコルが間近(2番目の写真)になりました。コルのすぐ下で「コルらしい景色」(3番目の写真)を撮りました。
 08:40チンネのコルに到着(4番目の写真)です。鶏冠谷出合からチンエのコルまで2時間40分の所要です。まずまずの経過時間です。
 50cmほどのピッケルに金属板の指導標がくくられていました。此の場所がチンネのコルで、上に登ればを鶏冠山・木賊山、下に下れば鶏冠谷出合2時間と表示されていました。
 ガイドさんによると「チンネのコル」のチンネというのはイタリアのドロミテにある岩峰のことだそうです。登山後進国の日本で此の地が「チンネのコル」に似ていることから命名したらしいとのことでした。
 ここで暫し御休憩です。コルの左側の岸壁、3m〜4mの所にクモイコザクラが三輪ほどが咲いていました(3番目の写真)。可憐な花を見ていると心が和みます。
ガイドさんによるとクモイコザクラ(雲居小桜)は南アルプス、八ヶ岳、奥秩父というエリアでしか出会えない花だそうです。  


01   02   03   04   05
クモイコザクラ咲く2
08:59
左山腹を右巻に登る
09:04
樹林帯通過ガス発生
09:34
第一岩峰ロープ準備
09:35
第一岩峰ロープ設定
09:37
 チンネのコルから頂上目指して10分ほど登ると厳しい急登になりました。此処にも岩間にクモイコザクラが咲いていました(左端の写真)。
 左側山腹樹林帯の中を左巻気味?に登って行きました(2番目の写真)。
 樹林帯を通過して辺りが明るくなり景色が見れる処(3番目の写真)に出ました。しかし、ガスが発生していて展望はありません。

 09:35第一岩峰基部に到着しました。
ここからが今日のメイエベントです。これから三つの岩峰を越え4つ目の岩峰に「山梨百名山」の標柱があります。 「山梨百名山」の標柱がある処まで登り、再度此処に戻ってくるまでが本日の山行きの核心部分です。

 ガイドさんが早々に第一岩峰に登り(4番目の写真)、登攀安全対策用のロープを設定(右端の写真)してくれました。


01   02   03   04   05
第一岩峰ロープ登攀
09:43
一瞬富士山が見えた
09:45
ループ橋が見えた
09:52
第二岩峰ロープ登攀
10:04
無名岩峰出現
10:25
 ガイドさんが用意した安全対策用ロープにハーネスを接続して第一岩峰を一人一人登攀(左端の写真)しました。
岩峰に登っても余り高度感はありません。ガスっていて谷底が見えなかったからでしょう。
岩峰上から富士山の雪渓(2番目の写真)が見えていました。また東側下方にはループ橋(3番目の写真)が薄っすらと見えました。
この第一岩峰はしっかりと三点確保して登れば大丈夫だと思いました。

 続いて第二岩峰の登攀です(4番目の写真)。
下から1mほどの所にテラスがあります。テラスに登って右側に移動しました。右側に移動してからの第一ステップの足の置き場所が決まらず難儀しました。あと10cmほど足が長ければ難なく足の置場所があるのに!! これだけの理由で時間が大分かかりました。最終的には、ここは鎖と腕の力に頼って強引に這い上がりました。
第二岩峰の降りでも難儀しました。足が短くて底部に足が届かないのです。あと10cmほど足が長ければ難なく届くのに!! 足のホールド場所を見つけるのに時間がかかってしまいました。最終的にはガイドさんのサポートを受けて着地しました。

 そして次に待っていた岩峰は無名の岩峰(右端の写真と次項左端の写真)でした。
この岩峰は倒木が掛っていて倒木頼りに登るような岩峰でした。倒木右横から左足を出して倒木に掛ける。そして上の安定したテラスに登っていく。これが出来れば何等問題有りません。


01   02   03   04   05
無名岩峰倒木足掛登攀
10:26
無名岩峰下降
10:55
第三岩峰右下に迂回
11:04
迂回ロープで下降1
11:15
第三岩峰基部道標
11:19
13:54
 しかるに足が短いので思うような所に左足が掛けられません。次のステップに繋がる処に左足を置けないのです。最終的には此処でも鎖と腕の力に頼り強引によじ登りました。このワンステップを通過すれば後は順調です。

 無名の岩峰を下降(2番目の写真)して、間もなく第三岩峰の下部に出ました。迂回路を示す道標があります。第三岩峰への直登コースもありますが道標に従い迂回しました。
岩峰右下に降りて行きます(3番目の写真)。途中、懸垂下降の訓練を兼ねてロープで更に下降(4番目の写真)しました。
第三岩峰基部でしょうか登山道は平坦になり「道標」(右端の写真)が出てきました。


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登り返し
11:23
尾根に出て左折
11:29
第三岩峰頂上で万歳
11:34
鶏冠山頂上山名柱
12:01
無名岩峰下降
12:41
 踏み跡を追いながら且つ左上登り返しの取り付け部を通過してしまわないように左側山腹を注意しながら進みました。
左上に赤テープが点々とあります。その先が明るくなっていて尾根らきが見ました(左端の写真)。登り返しはここからだろう。赤テープを追って登り返しました。
 尾根に出て左折(2番目の写真)するとすぐに第三岩峰の頂上でした。11:34ついに第三岩峰山梨百名山標柱をGETしました。所要時間6時間30分でした。まずまずの出来です。
 第三岩峰頂上で万歳三唱(3番目の写真)しました。300mの断崖の上に立ち東沢の谷底まで見える岩峰らしい!! けれども今日はガスっていて駄目です。景観の展望ゼロ、高度感ゼロでした。ここからの富士山の眺めを期待して登ってきたのに達成感は半減、50%と云った感じです。ガッカリしました。
 岩峰上で昼食をとり「鶏冠山 山梨百名山」の写真を撮りました。山名柱の下部には第三岩峰と記されていました。鶏冠山頂上ではありません。ということでしょう(4番目の写真)
 第三岩峰を後にいよいよ下山開始です。
無名の岩峰を登り上げ、ロープを使って最底部まで懸垂下降(右端の写真)しました。登る時に苦労した丸太へのステップは通過してしまうので難儀せずに済みました。
 


01   02   03   04   05
第二岩峰下降
13:03
第一岩峰巻道へ下降
13:23
合流
13:35
イワカガミ蕾み
3:48
ロープで下降2
11:15
 第二岩峰に登り返します。ここでは午前中の下降の時、足が短くて着地に苦労したけれど、逆に登る時は第一ステップをどこに置くかで時間をとり苦労しました。
 そして登りきると今度は下降です。下降はロープによる懸垂下降(左端の写真)で、一気に最底部まで降りたので何の問題もありませんでした。逆に鎖を頼りに降りる場合どうなのか気になりました。岩の割れ目伝いにまっすぐ下降すればいいのか気になる所です。
 第一岩峰へ登り返し下降します。登る時は南側から登ってきたけれど、下降は東側のコースを降りました。第一岩峰の巻き道だそうです。ここでも下降はロープによる懸垂下降(2番目の写真)で、一気に最底部まで降りました。この巻き道コースを登りに使った場合どうだろう?直登するより安全だろうと想像しました。

 第三岩峰から第一岩峰の基部まで戻ってきました。降り最大の難関箇所を無事に通過しました。下山1/3を終了です。 第三岩峰下山開始から第一岩峰の基部まで所要時間約1時間30分でした。経過時間は順調です。

 暫く薮道を降りていき、いつしか登りの時の登山道に合流(3番目の写真)していました。何処が合流ポイントだったか不詳です。(巻き道で登りたい時の入口が不詳ということです)

 今回の登山ではイワカガミを今まで見かけませんでした。今にも咲きそうなイワカガミがあったので撮りました(4番目の写真)。
 チンネのコルの少し上の急峻な処でガイドさんの指示でロープによる懸垂下降(右端の写真)をしました。
降りでも絶対危険回避!! 時に触れGOOD TIMINGに指示を出して下さり本当に有難かったです。


01   02   03   04   05
クモイコザクラ
13:56
チンネのコル到着
14:01
チンネのコル右尾根
14:02
チンネのコル左尾根
14:02
キバナノコマノツメ
14:08
 今朝撮ったクモイコザクラをもう一度撮り直しました(左端の写真)。
 14:00チンネのコルに到着しました。(2番目の写真)
コルの形状が分かるようにコルの左右の尾根を撮っておきました。(3、4番目の写真)
 チンネのコルで暫く休憩しました。これからいよいよトラバース開始です。
降り出すと路傍にキバナノコマノツメが可愛らしく咲いていました。(右端の写真)


01   02   03   04   05
ロープで下降3
14:18
ロープで下降4
14:34
ロープで下降5
14:57
富士山見えず
15:02
ロープで下降6
15:09
 尾根道に出るまでトラバースしていきます。
 必要に応じてロープによる懸垂下降を繰り返しました。。(1〜3番目の写真)
 トラバース終了です。黒金山と其の尾根は見えますが富士山は最後まで見えません。。(4番目の写真)
 尾根道に入ってからも危険回避優先、必要に応じて懸垂下降をしました。。(右端の写真)


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綺麗なシャクナゲ3
15:17
鶏冠谷下降点
15:19
綺麗なシャクナゲ4
15:28
綺麗なシャクナゲ5
15:33
綺麗なシャクナゲ6
16:27
 尾根の両側には綺麗なシャクナゲがず〜っと咲いていました。(1、3〜5番目の写真)
登る時よりも下山時の方が高い所から見下げるので余計に目に入ってきました。
鶏冠谷に近付くまでず〜っと綺麗なシャクナゲの花を楽しみました。 


01   02   03   04   05
鶏冠谷川の流れ
16:32
鶏冠谷出合
16:39
東沢渡渉
16:52
鶏冠山入口到着
17:03
西沢渓谷無料駐車場着
17:50
 鶏冠谷の川の流れ(左端の写真)が目に入ってきました。最後の山腹をトラバース気味に降りて行きます。
 ガイドさんが言いました。「重心は山側に掛けます。滑落しないように注意して下さい」最後の最後まで安全確保、危険回避に努めてくださいました。
 鶏冠谷出合。(2番目の写真)まで降りてきました。
 丸太橋の御世話になり渡渉しました。有難いことです。(3番目の写真)
実はここでもチョッと難儀しました。写真の如く、川岸と丸太橋の先端との間が50〜60cmほどあいています。
ステッキがあればステッキを水中に突きだして体のバランスをとって安定した形で丸太の上に足を伸ばせます。
しかし、ステッキは早々とリュックに仕舞い込んでいました。そんな訳で先行のガイドさんの手を借りて引張り上げてもらいました。
 東沢の右岸を歩いて鶏冠山入口(4番目の写真)に到着です。  あとは西沢渓谷無料駐車場までの平坦な林道歩きです。50分ほど歩いて無事に駐車場に到着(右端の写真)しました。
 第三岩峰を降り出してからこの駐車場までの所要時間は6時間でした。少し時間がかかり過ぎのような気がしました。
 ともあれガイドさんの指導の下に、難しいと思っていた鶏冠山の山行きが無事に完了できて何よりです。
 ガイドさん本当に有難うございました。皆さんご苦労さんでした。   

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